さっそく…。


 加盟して二日後の11月19日(日)に、さっそく同盟員としての活動に参加してきた。



 17日の班会のとき、街頭活動に興味を持っていると僕が言ったので、それじゃあちょうど今やっているものがあるので、参加してみますかと誘われ、行ってきた。しかし、参加している班会の地区からは離れている場所での活動だったので、我が班会からは僕のみの参加ということになった。またもや個人情報の大安売りをやって、まだ見ぬ民青同盟員の方と現地で待ち合わせをするということになった。



 このような経過で、去る場所における去る署名活動に参加してきたのだが、しかしこれは民青同盟や共産党が主導している活動ではない。あくまで「活動の主旨に賛同しての党派的参加」なわけだ。となるとこれは、例えば、教基法改悪反対の集会で日教組があまり党派性をあらわにすると、個人で参加している人たちが参加しにくくなったり、また道行く人々へのアピールの面から考えても偏見を持たれることになりかねないというのと、同様の問題が起こりうるのだ。そんなわけで民青同盟としての色は一切出さないでの活動となった。



 現地(去る駅前)で待ち合わせをし、しばらく歩いて共産党事務所に辿り着くと、民青同盟員及び共産党員が何人かいて、またもや新たに名前を紹介された。この日は結局9人くらいのメンバーと新たに顔を合わせたのだが、やはり覚えきれない。昔から人の名前を覚えるのは苦手だった。



 駅の前の公共スペースで全く見ず知らずの人たち一人一人に、そそくさと近寄って行って署名を呼びかけるというのは意外に楽しかった。どこで聞いたのかは忘れたが「良いセールスマンの条件は、断られることを気にしないこと」らしい。昔、仕事場の上司に僕は「セールスマンに向いている」と言われたことがあったが、それはある意味当たっているのかもしれない。通行人に露骨に無視されても、あまり気にならないのだ(あまりにそれが続くと少し気落ちしてくるという面も無きにしもあらずだが)。さらに慣れてくるにしたがって、リラックスして声がかけられるようにもなってきた。その地域の人たちの間ではそれなりに懸案になっていることに関する署名だったので、こちらが呼びかけずとも積極的に署名をしてくれる人たちも結構いたのもはじめての体験としては良かったのかもしれない。



 とりあえず署名活動なるものを体験できたのは、収穫だった。色々と思うところはある。人にアピールするためには、それなりのコツがあるはずだ。僕がこれまで通行人の立場で様々なアピール、署名活動などに触れて思ったのは(以前の僕はそういうものには大体、怪訝な視線を送っていたのだが)、明るさだとかユーモアだとか、月並みだがそういうものはやはり大切だということ。決して大袈裟でない演出、雰囲気のいかんによって、その活動の成果はだいぶ違ってくるだろう。



 実際自分でやってみると、簡単なようで難しい。特に組織として活動していると、結果として無難なところに収まったりするのではないかと想像する(今回どうだったかはよく分からない。なにしろ初めてだったので、色々考える余裕がなかった)。そこには他のメンバーに対する遠慮もあるかもしれないし、依存もあるかもしれない。まあ、組織の雰囲気にもよるのだろうが。どちらにしろ今回は少し大人しすぎたかな、と思った。なにかしら音楽をかけるとかすると、またちょっと違ってくるだろうか。