2007-09-01から1ヶ月間の記事一覧

「かわいい」について  続き

須田さんが書き、usararaさんが答えた「かわいい」についての文章について、ishさんが書いたものを読んで、気づかされたことはさまざまあるのだけど、自分の記述力の手に負えなそうなことは書かないことにする。 ただひとつだけ言えば、それと並べて僕が書い…

「かわいい」とかいろいろ

http://www.suda.tv/archives/2007/09/post_708.php これは喜んじゃいけないよね?どっちかといえば、腹立たしい事なんだよね?なんか、最近までは可愛いと言われて悪い気してなかったんだけど、今更になって、もしかして馬鹿にされてんじゃねー?っって思っ…

作るきっかけ、オタク

何か(モノとか考え方)を創る動機とかきっかけにはどういうものがあるだろう。 必要性 執着 対立 ◆「必要性」というのは、毛皮のコートを南国の人が作ることはないだろうな、ということ。◆「執着」というのは、あるモノとか考え方が、最初はなんらかの「必…

それでも生きる子供たちへ

http://kodomo.gyao.jp/「それでも生きる子供たちへ」を見た。クストリッツァは相変わらず構成、ドラマ、人の動き、描写のどれにおいても過剰で面白いし好きなんだけど、あまりに音楽的でほんの少しイライラする。スパイク・リー「アメリカのイエスの子ら」…

宇佐美圭司

宇佐美圭司著「20世紀美術」を読んだ。あまり現代美術には詳しくない僕でも、ピカソやマレーヴィチ、モンドリアンやポロック、印象派の画家たちの作品を(直接であったり、さまざまな媒体を通じてであったり)見て感じていたことはあったが、言葉にならず…

憲法制定権力と憲法

美濃部は、憲法以前の権限・権能を想定することがない。あくまで憲法の内側から天皇を含めた諸機関の権限を記述する。見詰めたときに見詰め返す深淵は、美濃部の著作には感じられない。ごく普通の実定法学のようである。憲法の文面から沸き起こりかねない魔…

愛と正義

東京大学出版会の出している「UP」(University Press)という小さな雑誌があって、本屋のカウンターの隅に無料配布の冊子として置かれていた。 UP9月号に、市野川容孝氏の「障害学の試みと私」という文章が載っている。「障害者」を巡っての、日本の運動の…

小林カツ代

最近の僕の「尊敬する人」はなんと言っても小林カツ代さんだ。実践 料理のへそ! (文春新書)作者: 小林カツ代出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2003/11/20メディア: 新書購入: 1人 クリック: 12回この商品を含むブログ (13件) を見る例えば、「煮魚は7分で…

防弾服ファッション

服飾史家の中野香織さんが日経新聞で「モードの方程式」という連載をしているのだが、9月7日の記事では、テクノロジーが売り物の製品のひとつとして、防弾服ファッションについて取り上げていた。コロンビアのボゴタに本社をおくミゲル・カバレロの防弾服で…

ハンド日本 五輪の望み消える

Yahoo!JAPANのトップページの隅の狭いスペースに無理やりに詰め込んだような簡潔な言葉で最新のニュースの見出しがいくつか表示されている。そのうちの一つ。 「ハンド日本 五輪の望み消える」 そこで、次のような会話がなされる。 A「(パソコンの画面を見…

一神教とか多神教とか(つづき)

わたしたちは、一神教と多神教との対立という図式を乗り越えるために、「一神教=多神教モデル」を提唱する必要がある。一神教と多神教は密接不可分の関係にある。どちらか片方では、宗教生活は成り立たない。一神教と多神教は一つのセットを構成している。…

一神教とか多神教とか

「一神教」とか「多神教」という言葉が、非常に素朴で庶民的な「日本論」や「日本人論」にまぎれて聞こえていた。曰く、「一神教は排他的で争いが絶えない。多神教である日本(や東洋)のあり方は寛容で、優れている」。 しかし、こう単純な構図で説明されて…