ハンド日本 五輪の望み消える

Yahoo!JAPANのトップページの隅の狭いスペースに無理やりに詰め込んだような簡潔な言葉で最新のニュースの見出しがいくつか表示されている。そのうちの一つ。



「ハンド日本 五輪の望み消える」



そこで、次のような会話がなされる。



A「(パソコンの画面を見ながら)げげ、ハンド日本、五輪の望み消える!」
B「(新聞を読みながら上の空で)いいんじゃないの?」



この答えは意外だ。BはAと同様、日本代表を応援していたはずだ。こんなにあっさりと、このバッドニュースを受け流すとは。いつの間にそんな悟りをひらいたのだろう。しかし、言われて見ればAも「別にいい」気がしてくる。



A「…うん、まあ、いいか…」
(と言いつつ、Aはその見出しをクリックし、本分を表示させる)
B「築地移転反対だし」



その直後(つまりBとの意思疎通がうまくいってなかったことに、Aが気がついた直後)、記事の本文が表示され、Aは「五輪の望みが消えた」のがサッカー日本代表ではなく、ハンドボール日本代表であったことに気がつく。