それでも生きる子供たちへ

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それでも生きる子供たちへ」を見た。クストリッツァは相変わらず構成、ドラマ、人の動き、描写のどれにおいても過剰で面白いし好きなんだけど、あまりに音楽的でほんの少しイライラする。スパイク・リーアメリカのイエスの子ら」の容赦ない描写、メディ・カレフ「タンザ」のユーモアに圧倒され、カティア・ルンド「ビルーとジョアン」は、段ボールや空き缶を集めそれを売って生活している兄妹を中心に、サンパウロのスラムに住む人々の即興性あふれる生活を細やかさとスピード感を持って描いていて、最高に楽しかった。ジョン・ウー「桑桑(ソンソン)と小猫(シャオマオ)」は観念的な感じがして、それが理由なのかベタベタな演出に辟易としたのか、もっと他に理由があったのかはよくわからないが、ともかく気に入らなかった。